続・フランス人はなぜあまり水を飲まないのか・・・・店主の独断的つぶやき

さて仕込みも終わり、Caféきんかめのランチのお客さんもひと段落

つぶやきの続編を考えてみようかと

フランス人の食事の基本食材と水のお話でしたね

フランスは土地面積は日本の約1.5倍のようですが、一部の山間部を除き、急峻な山や谷も少なく、また土地土地での多くのミネラルを含むいわゆる硬水が多かったせいか、日本のように間近に良質の飲料水を得ることができなかったのでしょうか

その代用として、痩せた土地に実るブドウの絞り汁であるワインや広大な平坦地形を利用した牧畜の結果としての牛乳の使用が水分の補給の大切な源となりました

これは基本的に水分の大部分を飲料水に頼ることなく生活することが習慣づいていることにつながっているのも店主は考えます

このような生活に加えて豊富に育てられていた羊や牛や山羊のミルクを利用した乳製品の発達とその肉そのもの食料化が歴史の中で成熟し、そこにイタリア料理の洗礼を受けた結果、現在のフランスの食事になったものと思います

先のつぶやきでの書きましたが、フランスの食事の基本は、水気の少ない炭水化物(パンやジャガイモ)とタンパク質としての畜産あるいは野生の動物の肉やその加工品、そして資質としての乳製品(バターやチーズやクリーム)で成り立つことになります

フランス人に代表されるヨーロッパ人はこのような食事形態が影響を与えたのか、顎骨の発達が進み水気のない食物でも十分に咀嚼できることになります

考えてみれば最近でこそ、日本でもバゲットが多く消費されるようになってきましたが、店主の若い頃には「あんな硬くてボソボソのパンは食べれん」と初めてバゲットを食べた人たちが言ってましたっけ😄

でも時代が進み、安全な飲料水が十分手に入る現代のフランスでもなぜフランス人はあまり水を飲まないのか・・・・

この疑問に答えるのが店主の独断的つぶやきなのですが・・・・

これが

前回のつぶやきでアップしたフランスでは基本のサンドイッチです

香ばしくて少々皮が硬いバゲットを開き、粒マスタードをサッと塗り、その上にチーズとハム、あるいはサラミを乗せて、ギュッと押し閉じたものですね

バゲットの小麦に由来する澱粉以外はチーズとハムの脂質(しかも動物性で溶ける温度が少し高くて35〜40℃(ほぼ体温(笑))と肉そのものの硬いタンパク質ですね

フランス人はこれを簡単なランチなどで、発達した顎骨と歯を利用してバリバリと噛み砕きながらゆっくり口の中で咀嚼していくわけですね

全ての食材が水分い乏しく、かつ噛みごたえがのあるものなのでしっかりと噛みながら唾液でそれらに水分を与えながら咀嚼していくことになります

唾液の中には唾液性アミラーゼという消化酵素があり、それらがバゲットの澱粉を麦芽糖へ変えることによってバゲットの香ばしさに甘みを与えることになります

そして長く咀嚼していると体温によって動物性脂質が温められ口の中全体に溶け出すとともにチーズとハムなどの香り成分が鼻腔に広がり、それらの動物性の甘みと馥郁さがバゲットの甘味と香ばしさと相まって立体的な味わいとなるわけですね

問題はここで水やビールなどの冷たくかつアルコール成分の乏しい(つまり油脂成分や動物性の香りを溶かして広げることのできない)飲料を飲むと、せっかく口や鼻腔に広がった立体的な味わいが、あたかも氷の世界に投げ込まれるように舌や口腔粘膜に固まり、凍りついてしまうということになります

この場合の飲料は油脂成分や香りをその中に溶かして広げることのできるアルコール度数を含んだ赤のワイン(ゆっくりと開かせていただくので、常温〜口の中で体温になります)ということになるわけです

つまり基本的なフランスの料理には飲料水としての水、特に冷たい水や冷たいビールは不要ということになるのでしょう

長くなりましたが、店主の独断的つぶやきの結論が出たようです(笑)🍷

かくしてフランス人は実際水を飲むことが少なく、もちろんトイレに行く回数も少ない・・・というが店主の肌感覚ということになります

さて、ここまでお付き合い頂き、今回のつぶやきを完読して頂いたみなさんはどのようにお考えでしょうか・・・・

追伸:店主粗忽でかつものぐさです

   自分でつぶやいたつぶやきを読み返すこともほとんどありません(笑)

   誤字脱字、文意不明等々のお叱りもあろうかと思いますが、どうかご容赦のほどをお願いします

サロンきんかめ

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